伊丹豪「Photography 」


 
以下サイトから抜粋
これは見開き2枚で見せる写真ではなく、1枚の写真を見せるための本です。1枚の写真を見るという体験はどういうことでしょうか?
人間の視覚は広く、1枚を見ようとしても周りにあるものを含め、その1枚を見ています。なるべく周りにあるものの存在を意識せずに、1枚の写真に向き合うように考えました。
その結果、この本は左上に向かってページをめくります。頭の位置と視線の位置を変えることなく、集中して写真を見ていても最後までめくることが可能です。 写真の並べ方や順番で、何かを伝えるというようなことは考えてないので、1000部全て順番が違います。私は写真とは端的に目の前のコピーだと思っているので、本にするときに、その写真を束ねれればよかったのです。私や、あなたが見知っているはずのものの精巧なコピーは、実際に見ているものに限りなく近い何か別ものです。それこそが写真であると私は考えます。


「写真集飲み会」という写真集フェアで見つけて買うかどうかなやんだすえ「うちの本棚にはもう余裕がない」ということで見送ったのだが、後日吉祥寺のブックオブスクラ」に行った時に置いてあったので思わず買ってしまった。最近ではもっとも刺激的なな一冊。伊丹さんの前作は僕にはヘビーだったが、今回は軽やかで写真のひとつの方向性があるように思えた。新しい出版社だそうだが注目していきたい。

渡部さとる写真ワークショップ2B&H

江古田(練馬区)で14年間続けてきた「ワークショップ2Bは、事務所ビル建て 替えにより、場所を阿佐谷(杉並区)に移し、「H」(エイチ)と名前を変え2018年4月から新規にスタートしています。