モニターの解像度 4Kとは800万画素のデータ量
家電量販店のテレビ売り場に行くと「4K」という文字が目に飛び込んできます。そういえば最近のiPhoneでも4Kビデオ撮影ができますよね。2020年の東京オリンピックには8K放送になるということを聞いた人もおおいはず。でも「4Kはいいらしい」と知ってはいても、どのようなものかよく分からないという人も多いのでちょっとだけ説明します。
HD(ハイビジョン)とか4Kというのはモニターの解像度をあらわす言葉です。モニターをルーペで覗くと短冊状のカラーパネルで作られています。このパネルひとつを1ピクセル(画素)と呼びます。4Kというのはモニターの大小にかかわらず、縦2160個、横3840個の短冊で構成されていることを意味します。縦と横の短冊をかけ算するとモニターは約800万の短冊でできていることがわかります。短冊ひとつはは、ピクセルひとつと同じなのでと800万ピクセル、ピクセルは画素とも呼びますので800万画素ということになります。
800万画素あればA3の大きさにプリントすることが可能です。
おそらく皆さんが見ているテレビのほとんどはフルハイビジョンと呼ばれているタイプで、縦1080×横1920で構成されています。縦横をかけ算すると約200万画素です。
つまりフルハイビジョンと4Kでは情報量に4倍の違いがあるということなんです。そりゃきれいなわけです。ただし、10年前くらいに買ったDVDなどはフルになるまえのハイビジョン形式で記録されているので画素数は約90万画素しかありません。800万画素の4Kモニターで見るとガサガサになってしまいます。
BSとCSでは2018年から4Kの本放送も始まっていますが現在発売されている4Kテレビは別売りのチューナーがないと受信できないそうです。まだまだ4K対応のコンテンツが不足しています。基本的には現在の放送は約150万画素ですので、フルHDのモニターでも4Kのモニターでも画質は変わらないということになります。
ただし4Kで撮影されたビデオを見てしまうと、もうHDには戻れなくなると思います。それほどの違いはたしかにあります。
2000年までは、まだまだ「ブラウン管」テレビの時代でした。あの頃は約35万画素、4Kの20分の1のデータ量です。そういえば1995年に発売された初の民生用デジタルビデオカメラ「カシオQV10」の画素数は25万画素でした。プリントするのではなく、モニターに表示させることが目的のカメラでした。
さて2020年にの東京オリンピックにはNHが8K放送を決めています。8Kのデータ量は4Kの4倍以上にあたる約3500万画素。現在のハイエンドデジタルカメラと同じ画素数です。まだ8Kビデオカメラは発売されていませんが、まもなくっやってくる8K時代になれば、わざわざ写真を撮らなくてもビデオから切り出せばいいということになるかもしれません。
0コメント